【動画】浮きドックに引き揚げられた掃海艇「うくしま」＝九州朝日放送撮影
福岡県沖で昨年11月、海上自衛隊の掃海艇「うくしま」が炎上・沈没した事故で、海自は7日、船体を現場海域から引き揚げた。出火原因がわかっておらず、火元とみられているエンジンルームなどの分析を進める。
- 未知の深海5千メートル超 事故ヘリ引き揚げに海自がこだわった理由
水深約50メートルに沈んだ船体にワイヤをくくりつけ、海自から委託を受けた民間のサルベージ船がクレーンで徐々に引き揚げた。海面近くまでつり上げてから「浮きドック」に載せ、排水しながら海面に浮かび上がらせた。
今後、浮きドックで下関港（山口県）に運び、台船に載せ替えて佐世保港（長崎県）へ運搬するという。
うくしまは昨年11月10日朝、福岡県宗像市沖で火災を起こし、翌11日朝に沈没した。火元は船底に近いエンジンルームとみられ、そこで当直をしていた機関員1人が死亡した。
